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「スター☆マイン」あれこれ

OSKの世界館公演「スターマイン」の余韻にひたっている間に、早や、10月恒例たけふ菊人形公演の初日が数日後にせまっている。
公演が始まったからと言っても、大阪であるのと違って、福井県越前市まではなかなか行けないのだが、たぶん他のファンの皆様方のブログは新しい舞台の話で持ちきりになるだろうから、そうそう過去を振り返ってもいられない。
と、いうことで、急いで「スターマイン」の感想で書残した分を仕上げてしまおう。

千秋楽を見た後でも、先のエントリで書いたような最初に見た時の印象は殆ど変わらなかった。
やっぱり、はじめと終わりのショーはカッコよく、それだけで私としては充分に満足できる公演だった。

ところで、今日になってやっと気がついたのですけど、プログラムに「第一景」の代わりに「1shot!」となっているのは、「1発目(の花火)」という意味なのですかね?
でも、そうすると「1shot!」から「Last shot!」まで、6発しか無い。

1秒間に100発(劇中のセリフより)ならぬ、90分に6発。

・・・少なすぎるやん。

いや、1発ずつが超特大だから、いいの、ということにしておこう。


さて、ショー場面で挟まれた問題のミステリーシアターについて。

実際に見ている時に「わあ、素敵」と思ったシーンよりも、「なんじゃこりゃ?」と思ったシーンのほうが、後になって振り返ると印象深い、という法則(そんなのがあるのか?)は、今回もあてはまった。

この公演でも、終わってからあれこれ考えるのは、ついついミステリーシアターのことである。

私はミステリー作品を読むのが好きだが、舞台にミステリーは向かないと思っている。
ミステリーは、作者の仕掛けにうまくひっかけられたのが、解決編で判明するところにおもしろさがある。
小説ならば、後戻りして、どこで引っ掛けられたのか確かめてプロットの妙を楽しむことができるが、舞台は一方通行で後戻りが効かない。
作者の策略にひっかかったのか、単によそ見をしていてうっかり聞き逃しただけなのか、判然としない。



・・・・てな、小難しい理屈をこねるようなお芝居じゃありませんでした。

今回のミステリーシアター。

トリックだの、伏線だの、プロットだの、そんなの一切関係ない、どたばた喜劇だったのです。


と、いうことを理解するまで、実は少々時間がかかった。

まず、最初の方は長々とした状況説明のセリフがあって、閉口した。

そして“ミステリー”と聞くと、つい反射的に理屈っぽく突っ込まずにはいられない習性が災いして、野暮だと知りつつ、矛盾点が気になって、警部と助手のおとぼけにも素直に笑えなかった。



曰く、大きなお屋敷の主が、実の姪をひきとってメイドとして働かせるだろうか?

曰く、いやしくも警察が捜査した後で、ベッドの下のような目につきやすいところの重要証拠を見逃しているだろうか。

曰く、なぜ、警察よりも先に(外国人の)私立探偵が証人(被害者の家族)の身柄を押さえているのか。

曰く、日系33世なんて、あるもんか。

曰く、日系○世というのは、両親共に生粋の日本人でもその国に移り住んでから○代目という意味で、べつにハーフじゃなくてもいい。

曰く、前日が盛大なお誕生日パーティで夜中に事件が起こって、今は翌朝らしいのに、さくら奥様や、アリッサ夫人が、パーティードレスみたいなのを着ているのはなぜ。この人たちは昨日から着替えていないのか。寝なかったのか。

エトセトラ・・・・・。



ところが、こういう理屈に合わない点があまりにも積み重なり、舞台上に次々と怪しげな登場人物が現れて、てんでに勝手なことを言い始めると、もう理屈なんてどうでもよくなってしまった。
だいたい、緋波さんが現れたぐらいから、「なんか、わけ判らないけど、楽しいぞ」という雰囲気になって、夫の愛人発覚に激怒する折原さんのお芝居のあたりでは、もうすっかり事件なんかそっちのけで、笑いが止まらない状態。
こうなると、事件が解決しないまま、桜花・高世ご両所のデュエットでお開きというのもOKだし、駄洒落でサンバに突入というのも、全然問題なし。

さらに、千秋楽では、その回だけ特別出演の桐生さんが、犯人役として登場。
それも、オチは被害者=犯人。
殺人事件は被害者である伯爵のおふざけであった。

いや、いかに財力を駆使した特殊技術だったとしても、検死をして殺人と断定した警察の威信はどうなる、とチラっと思いはしたものの。

桐生さんの演技の巧みさと、実際の桜花さんのお誕生日をネタにしたアドリブとにまぎれて、気がつけば、前回と同じ、デュエットの美しいハーモニーに聞きほれて、細かい追求は忘れてしまった。

そして、帰り道で、ようやく気づいたのですよね。

舞台はロサンゼルスなのに、被害者はバスカービル伯爵。
アメリカに伯爵はいないでしょ。(厳密には、いてもおかしくないらしいのですが、一応その時の私はそう思った、ということで)

そう考えて、やっと、やっと、このお芝居全体がはじめから終わりまで全部ナンセンスだったんだ、ということがわかったのでした。(遅いよ)



矛盾点も、問題点も、何もかも、ナンセンスで解決。
なんて便利。

思えば、これってお芝居というより、コントと言ったほうがいいかもしれない。

どたばたのコント。

「8時だよ!全員集合」の冒頭のコント。
登場人物が馬鹿なことばっかりやって、最後に収集がつかなくなったら、おなじみの「ちゃんちゃんちゃん、ちゃんちゃららっちゃん・・・」という音楽とともに派手な屋台くずしがあって、舞台の上はてんやわんやのまま、なしくずしに次の演目(大抵はゲストのアイドル歌手の歌)へ。

こういう感じだね。

屋台くずしの代わりが、美しいデュエットというのが、歌劇仕様。



そういうものだと思って見れば、楽しいお芝居だった。






ところで、ナンセンスと言えば、英国童謡マザーグースの十八番だ。

死んだと思ったバスカービル伯爵が生きていた、という千秋楽の展開を見て、思い出した歌がある。


Old Mother Hubbard
Went to the cupboard,
To fetch her poor dog a bone;
When she got there,
The cupboard was bare
And so the poor dog had none.

She went to the baker's
To buy him some bread;
But when she came back
The poor dog was dead.

She went to the undertaker's
To buy him a coffin;
But when she came back
The poor dog was laughing.

ハバードおばさん
戸棚に行った
可哀想な犬に骨をやるために。
そこへ行ったら
戸棚はからっぽ
犬は何ももらえなかった。

おばさんはパン屋へ行った
犬にパンを買うために。
でも、家に帰ったら
可哀想な犬は死んでいた。

おばさんは葬儀屋へ行った
犬の棺桶を買うために。
でも、家に帰ったら
可哀想な犬は笑っていた。


これは、「ハバードおばさんと犬」という長い歌の一部分。
この調子でハバードおばさんとその飼い犬の、でたらめでこっけいな話が続いていく。
これが、いわゆるイギリス流のナンセンスというやつらしい。
マザーグースには、こういう馬鹿馬鹿しい歌がいろいろあるのだが、知識としては知っていてもなかなかその感覚についていけない。

ほら、私、根が真面目で杓子定規だから・・・さ。

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