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なんじゃ、こりゃぁ!?の場面について

この公演での「なんじゃ、こりゃぁ」のいくつかには、「ここまでやるか~?」と思わせられました。

例えば、桐生さんの角刈り(の鬘)。
本当に、角刈り。
そして、登場時にはごていねいに、ねじり鉢巻までしています。
桐生さんのインパクトの強さに隠れて、あまり指摘されていませんが、実は相方のことりちゃんは手ぬぐいを首に巻いています。
どこのおばちゃんか、というスタイルです。

これ、少女歌劇の男役と娘役。
べつに3枚目を専門に担当している人というわけではありません。
同じ二人が、扮装を変えれば、ディズニー映画の王子様とお姫様にもなってしまうのです。

人によっては、こういう「イメージぶちこわし」の趣向には拒否反応を示すかもしれません。
でも、私は、多少違和感があっても、テンポがよくて流れが停滞しなければ、「華やかな夢の世界」にはこだわりません。

桐生さんの角刈りは、なぜだか、とても似合っていたし、ことりちゃんとのアドリブを交えたかけあいは、間もよく、適度にはじけていて、楽しく聞けました。
コミカルな場面、文楽でいう「チャリ場」は、徹底的にやるべきです。
中途半端なのは、よくない。(といっても、おのずと限度はあります。伝統ある「少女歌劇」としての節度は必要だと思います)

例えば、水着娘の場面。
ここも、「日舞ショーの一場面に、大胆な」と思ったものの、水着娘の歌を中心にして、舞台のあちこちで小芝居が同時進行していてなかなかおもしろい場面だと思いました。

欲を言えば、水着娘の踊りにもう一声欲しかった。
横1列に並んだところで、たった1回でいいから、ラインダンス並みに、高々と脚をあげてもよかったのではないでしょうか。
この場面の振り付けは、基本、日舞なので、そういうのはあり得ないのでしょうが、衣装は一応洋装なのだし、まあ、いわば「イロモノ」なわけですから、日舞の枠を破ってみるのもおもしろかった。
「この時代がレビューの幕開け」とばかりに、観客の目を驚かせる演出となったかもしれません。

幽霊の場面も惜しいのです。

白い三角を額につけて、ざんばら髪。
絵に描いたような古典的な幽霊の扮装。
まさに「ここまで、やるかなあ」というところです。

幽霊といっても、幻想的と形容できる場面なら美しいでしょう。
しかし、この幽霊は怖いんだか、おもしろいんだか、暗いんだか、明るいんだか、よくわかりにくい感じがあって、聞けば演じる側も最初のほうは手探りで、どう演じるのか、とまどっていたとのことで、見るほうも笑っていいのか、怖がればいいのか、対応に困るようなところがありました。

しかし、今回の公演を見た人に幽霊の場面について質問をしたら、おそらく「好き」という人は少なくても、「そんなの、あったっけ?」という人は、ほぼ皆無ではないかと思います。
それほど、印象の強い場面だったのです。
多くのブログの観劇記事では、良くも悪くも、幽霊についての言及が必ず見られると言っても過言ではありません。
そのことを考えると、あと一歩、何かが違えば、南座公演屈指の名場面にもなり得たように思います。

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