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プリメール王国物語について(1)

「春のおどり」の感想をちょっと中断して7月終わりに近鉄アート館で上演された「プリメール王国物語~愛の奇跡~」のことを書こうと思う。



この公演は昨年の11月に同じ劇場で上演されたが、千秋楽のチケットが完売するなどなかなかの評判をとり、その成功をうけて今回再演の運びとなった。

内容を簡単に言えば、ミュージカル仕立てのおとぎ話。
どこかわからないがヨーロッパ系らしい架空の国、プリメール王国の王子レオナードとアルヴェリア王国の王女リゼットとの恋物語である。
そこへ国王の跡継ぎとなる条件としての花嫁選び、王女を魔法で操る魔術師クロードなどがからみ、障害を乗り越えた二人が幼い日の初恋を成就させて、最後はめでたく結婚式の鐘が鳴るという、ありがちなストーリーだ。

主演の悠浦あやとをはじめ、若手で固めたキャスティングがフレッシュな予感をもたらしたのか、前評判も上々であった。

ツイッターに投稿したつぶやきを元にして、初演当時の私の感想をふりかえってみる。
(青字がツイートの引用)



プリメールのチケットを買い足してみました。当日ふらっと行こうかと思っていたけど、残席が少なくなっていると聞くとあせるわね。

プリメール満員御礼おめでとう。チケット買い足しておいてよかった、私。だって宣伝動画を見たら、いつもはきらっきら笑顔がトレードマークの悠浦くんが憂いの貴公子になるみたいで、これは期待しちゃうよね。


You tube やCATVのOSK番組内で放送されたPV。
説明されるストーリーはあまりピンとこなかったが、とにかく衣装をつけた主演役者のヴィジュアルだけは大いに気をそそられるものがあった。
実際に蓋をあけてみれば、悠浦あやと演じる王子の性格は予告映像から感じられたような憂愁の貴公子という感じではなかったけれど。


今日見たOSK公演「プリメール王国物語」 私は好きだなって思いました。
悠浦くん、どんだけキラキラ王子が似合うの。美しき悪役の楊さんとともに、眼に嬉しい公演でした。




私はOSKに関して、芝居よりもショーをやって欲しい派で、やむなく芝居をするならせめて話は単純にして歌や踊りで魅せて欲しいと思っている。
この公演はその意味で私にとってまあまあ望ましい形といえた。
とにかく出演者がみんな美しい。
悠浦あやとが王子役、と聞いただけでも絶対似合うと確信していたが、実際見たら想像を絶するはまり方だった。

幕開き、コーラスを歌うキャストたちが両脇に流れた真ん中を舞台奥からレオナード王子(悠浦)が進み出てソロで歌う歌詞「眩しく輝く朝の陽は・・・」
いや、まぶしく輝いているのはあなたの笑顔ですから。

まさに絵本から抜け出たような王子様ぶり。

かねがね、男役としては少々声が高いかなと思っていたのだが、童話の王子様ならこの涼やかな濁りの無い声がぴったり。

後で登場する敵役のクロード(楊琳)。こちらは元の顔立ちがはっきりくっきりで、いかにも人が良さそうに目尻が下がりがちのレオナードとは好対照。
見た目に正邪があきらかで、そういう対比も観ていて楽しい。



リゼット姫の衣装、ふんわりしながらも足首が見える丈のスカートが舞美さんのダンスを美しく見せてとても素敵でした。


リゼットはクロードの魔法で心を失いまるで人形のようになっている、という設定である。初登場の場面、「目覚めよ」というクロードの声で動きだし踊るのだが、その魂の無い自動人形のような動きがいかにも美しい。ふくらんだくるぶし丈のスカートは上等そうな生地で重みがありそうなのに、リゼットの動きは軽やかで、さすがにダンスには定評のある舞美さんならでは。



OSK初めての友人の感想。最後の方で、こういう展開(互いに幼少時に出会った初恋の相手だったことがわかる)とわかって背中がぞくっとなった。(←サムいと思ったのではなく、感激のゾクっとだったらしい。)心から二人を祝福したくなって、自分の中にこんな純粋な部分があったのか、ということに感動してしまった。


なんとなく心惹かれる人だと思っていたら子供の時に出会っていた、とは、散々手垢のついた月並みなことこの上ないストーリーではあるが、それでも予想通りの展開が人を安心させ微笑ませることもある。

実は、今回予定外にチケットがまわってきて、余った1枚で誰かを誘わなければならなくなった。急な話だったので、心当たりの人はみんな都合がつかずダメ元で声をかけてみたのが上記の友人である。
かねてより私がOSKのファンであることを知りながら、まったく無関心だったので、「ヒマだから」と言って来てくれたものの楽しんでもらえるのか心配だった。
意外な好感触で安堵したものの、だから「次の公演も観たい」という話には発展しないところが、世の中そううまくはいかないものなのである。



楊さんも舞美さんもこの前の「探偵X」の時とは全然違った雰囲気の役だったけど、こっちもよかった。って、いうか、悠浦君も含めたこの3人。非現実的なファンタジーの中の人物が似合うわー。


「探偵X」とは正確には7月に大丸劇場で上演された「開演ベルは殺しのあとに~刑事X華麗なる事件簿」である。
この公演で、楊さんは天才肌の刑事として犯人(桐生麻耶)を追いつめる役。
舞美さんは犯人の桐生さんに殺される奔放な踊り子役。
演技達者な楊さんは言うまでもなく、舞美さんはそれまでにもダンスは抜群だったが、さらに加えて蓮っ葉な行動の裏に悲しみを隠した2面性のある女性を好演して、ニュー・ヒロインの実力を見せた。
演技が良かっただけに、役のイメージがどうしても本人と重なってしまいそうだったが、今回は二人とも、その時とは全然違う役柄で、見事に前の役のイメージを払拭してくれた。

そして、いろんな穴やつっこみどころのあるおとぎ話めいた話でも、いやそれだけにヴィジュアルの果たす役割は大きい。
王子様とお姫様と悪い魔法使い。
ファンタジーの王道を彩る登場人物を、この公演ではまるで絵本の挿絵がそのまま人間になったかのように目の前に繰り広げてくれた。 


身も蓋もないこと言っていいですか。中身の人はぴかぴかだけど、衣装はよれよれっぽい使い回しっていうのを散々見たから、出演者がみんなパリッとした服を着ているとそれだけで嬉しくなってしまうよ。


@rkazaki 桜花さんが現役を退いた今となっては、過剰なまでのひらひらが似合うのもこの人(悠浦)しかいない、とも思いました。



絵本のような煌びやかなヴィジュアルに一役かったのが、今回の衣装である。
文化庁の補助金が出たからか、今回主役からわき役に至るまで新調の衣装が多く、しかもその素材が見るからにクオリティが高かった。衣装担当の方によるツイッターやブログでの説明を読んでも、相当なこだわりと気配りをもって製作にあたられたようである。
レオナード王子の衣装は少々フリル過多と思わないでもなかったが、これがまた信じられないほどしっくり似合う悠浦くんは生まれながらの王子だなあと思ったことであった。(女の子だけど)



朝ドラ「マッサン」の影響でスコットランドな気分の私。ふと、悠浦くんが丘の上の王子様の扮装をしたら似合うんじゃないかと思いつき、妄想の花が咲く。

少女マンガなら悠浦くん(の見た目)はいがらしゆみこの系統というか講談社系というか、「りぼん」よりも「なかよし」って感じ。好き嫌いは別にして誰が見ても可愛いよねっていう。



丘の上の王子様とは、ある年代までならご存知『キャンディ・キャンディ』の初恋の人。泣いている幼いヒロインが出会うキルトを着てバグパイプを持った極上笑顔の少年である。
「マッサン」関連の映像で見た本格的なキルト姿の方々はガタイの良い男性ばかりで(本来そういうものなのであろうが)あまりスカートが似合うとは言い難いと思ったのだが、悠浦くんなら絶対に素敵な「丘の上の王子様」になること間違いなしだ。


楊さんはキツめの顔立ちなので目じりの上がった悪役メイクがよく似合う。だからって、今後悪役が定着しちゃうと嫌だな。刑事Xみたいなのも好きだったから、バラエティに富んだ役をしてほしい。(女役とオカマさんはもういいです)


楊さんは研修生のときから世界館公演でセリフのある役をもらうなど、早くから演技力が評価されてきたと思う。が、達者なだけに、イロモノめいた使われ方も多く、見ている側としてははがゆい思いもあった。もっといろいろな面を見せてほしいと願っている。


今回の公演では、登場人物全員が劇中でちゃんと名前を呼ばれていた。プログラムを見てはじめて「名前あったんだー」というようなことが無かったのがよかった。

@kasumisakura 私もごちゃごちゃになっていた若手さんたちの名前がインプットできました。



名前を呼ばれるだけでなく、全ての役に性格づけがあってそれぞれの好演・熱演もあって、印象に残った。
これは芝居ならではの効果であろう。
ショーだと、群舞をウリにしていることもあって、全員に単独での見せ場あるというわけにはいかず、あまりに下手で悪目立ちでもしない限り、若手の顔と名前を覚えるのは難しい。



疑問がある。なぜ侍女のサリーは国一番の実力者クロードに対してタメ口なの?実は兄妹とかいう設定があるのかと思って見ていたらそうでもなさそう。

王位継承権を捨てても恋人をとる、というのはラブストーリー的には素敵でも、国の執政者としてどうなの?と頭の片隅で思ってました。ま、そんな野暮は言いっこなしよ、でいいけど(いいのか?)

唯一の王位継承者らしいリゼットがプリメール王国を継ぐレオナードと結婚してしまったら、アルベリア王国の統治は誰がするのか?両国合併か?とかもちょっと思いましたが、ま、そんな野暮は・・・


このあたりがぱっと思いつくツッコミどころであろうか。

このほかに、
毎日通えるほど近いアルヴェリア王国と、まったく国交がないらしいのはどういうわけか。
12年前のカーニバルの夜、リゼットは一人でプリメールに来ていたのか(幼い王女なのに)?
現在のカーニバルにもリゼットは一人で来ていたがどうやってクロードの目を盗んで城を出たのか?
レオナードは両親がいなくても2人の弟がいるから一人ぼっちではないのじゃないか?

考え出したら疑問だらけなのだがそういう細かいところには目をつぶろう、というわけで次のようなツイートとなる。


今までにヘンテコな話を散々見たので、慣れてしまったというか、全然期待しないというか。ヴィジュアルがまあまあ自分の好みに合っていれば、正直、ストーリーは適当でいいや、という気になってしまっているのだった。



結局のところ、私は「プリメール王国物語」がけっこう気に入って、フエルト人形でも作ってみようという気になり、こんな感じの下絵を描いて遊んだりもしたわけだ。

ぷりめーる1

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