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OSK春のおどり2015 (その6)

春のおどり第1部のフィナーレは、事前に演出の山村先生が予告されていたように道頓堀にちなんだ歌謡曲メドレーで始まった。

OSKの日舞ショーにおいて歌謡曲メドレーはおなじみだが、これまでは着流しに素頭(すあたま)、つまり現代的な髪型で演じられるのが通例だったように思う。
今回は、幕開きと同じ若衆姿で歌謡曲というのが私には目新しかった。


しょっぱなは「大阪ラプソディ―」
この曲の景気のいいイントロを聞くとワクワクしてくる。

歌から醸し出されるイメージは昭和の大阪。
出演者のヴィジュアルは元禄花見踊り。
そのミスマッチがおもしろい。



歌い出しのきれいな声は、城月れいさん。

舞台上には幾組かの男女ペアができているが、城月さんのパートナーは悠浦あやとくん。
この長身美形な二人が並ぶとまさに眼福。
思わず舞台写真を買ってしまったよ。

童顔な悠浦くんに比べて城月さんのほうが(後輩なのに)大人っぽい雰囲気があるためか、この二人はお芝居でカップルになったことがないのが残念。

代わりといってはなんですが、2009年たけふ公演の撮影会での写真。

RY-2009 takefu

撮影会が終わって幕が下りる直前。
ぶれぶれで申し訳ないが、手を振る悠浦くんの頭のかしげ方が可愛い(と思いませんか)。
この時、悠浦君は入団2年目、城月さんは新入団生としてたけふ初出演だった。
初々しかった二人も今では中堅として劇団を支える有力メンバーである。


続くフレーズを歌うのは、こちらも近年進捗著しい舞美りらちゃん。
パートナーは楊琳(やんりん)、う~ん敬称を何とつければよいだろう?「くん」でも「さん」でもおさまりが悪い感じ。名字だけなら「楊さん」「楊ちゃん」と言ったりするが、フルネームの場合は。
琳(りん)はファーストネームだけど、「楊りん」と言うと、「ゆうこりん」みたいに「りん」が一種の敬称っぽく聞こえるので、実は自分の中では(結果的に)呼び捨てにしているのだ。

ま、そんなことはどうでもいいが、楊さんも昨年はお芝居で個性的なバイプレーヤーとして活躍し、めきめきと実力を延ばしている。

舞美りらちゃんは、元々ダンスが抜群だったのに比べてお歌の実力が伴っていないという印象だったが、このごろは歌も随分上手くなっている。お芝居ではヒロイン役もこなす実力派だ。

そして「大阪ラプソディ」最後のフレーズを締めるのは、真打、折原有佐さん。

思い起こせば、私がOSKを見始めたころ、当時とてもお歌の上手な水無月じゅんさんという娘役さんがいて、異例のワンマンコンサートが行われた時、ゲストに折原さんが登場して「いつか水無月さんの後を次いで『OSKの歌姫』と呼ばれるようになりたい」とおっしゃった。
その言葉どおり、今や押しも押されもせぬOSKの歌姫である。

いや、後輩娘役の台頭著しい昨今、油断はしていられないかもしれない。
(油断なんかしていらっしゃらないでしょうけど)


曲が変わって、堂々の牧名ことりちゃん登場。
先輩娘役の朝香櫻子ちゃんが、特別専科という別枠扱いになったので、現在はことりちゃんが娘役トップと言っていいだろう。
歌良し、ダンス良し、顔良し、スタイル良しのオールラウンドプレーヤーだ。

歌は「浪花小唄」
後で出てくる「道頓堀行進曲」とともに、昭和の初めに大ヒットし、長年にわたって大阪のテーマソングとなっていた。
♪ テナモンヤ ないかないか 道頓堀よ♪のリフレインが印象的なこの歌には「道頓堀夜景」という副題がついている。
こういう歌が相次いでヒットした昭和初期に思いをはせれば、当時の道頓堀の賑わいがしのばれる。


ここで曲想ががらりと変わって、昭和レトロから平成のメロディへ。

「OSAKA RAINY BLUE~蛸焼き橋~」 

フラれて待ちぼうけを食わされた女の繰り言は、時代が21世紀になろうとも人の心は昭和とそれほど変わってはいないのだと思わせる、そんな歌を桐生さんが切々と歌う。

せつない女心を、見た目 ザ・漢(おとこ)な桐生さんが仁王立ちで歌い上げるのもミスマッチなら、フラれて寂しい女の泣き言に合わせて周りで優雅に踊る若衆連中もミスマッチ。
こういうミスマッチなおもしろさが、OSKの見る楽しみだ。

ここのところ、盆がまわって橋のセットがぐるぐると方向を転換しているのを、右へ左へ人が渡って移動する(もちろん踊りながら)かたわら、正面では何人かが常に並んで踊っている。
2階・3階席から観ると、盆が動いているのにまるで止まった地面の上にいるかのごとく統制のとれた動きをみせる踊り手たちに感心する。
動く橋の上をまっすぐ進むのも、たいへんなのではないかと思うが、正面で動いていないように見える踊り手が実は盆の上に乗っていて、盆の動きに合わせてさりげな~く移動して常に舞台の正面に居るようにしているのにも驚く。

これは相当に練習をしなければならないだろうと思うが、考えてみれば稽古場に盆はない。いつもは動かない床の上で練習を積み、本番直前の舞台稽古で初めて盆がまわる上で練習することができるのだろう。
少ない練習の機会でもぴたりとタイミングを合わせてくるのは、よほどの集中力で練習しているに違いない。

そんなことを考えつつ、橋のセットの周囲を踊りながら行き交う人々を観ていた。

歌謡曲メドレーの最後は、大阪の、というよりも道頓堀のテーマソングとも言える「道頓堀行進曲」を新トップスターとなった高世さんが朗々と歌う。

「道頓堀行進曲」は、2006年のOSK松竹座公演「秋のおどり」でも第1部のフィナーレで歌われて、ファンとしてはおなじみの曲である。
このたびネットで調べてはじめて知ったのだが、この歌、松竹座に関係の深い曲だったようだ。
昭和3年1月、神戸・京都・大阪の各松竹座で上演された映画の幕間劇の主題歌。
作詞は松竹楽劇部の座付き脚本家・日比繁次郎、作曲は同じく楽劇部の作曲家・塩尻精八。

松竹楽劇部というと、いつもOSKの歴史を語る時には必ず出てくる歌劇団の前身じゃありませんか。

ただの昔の流行歌、というだけじゃなくて、OSKの歴史に深くかかわる歌だったのね。

従って、OSKの新トップお披露目という節目と、道頓堀開削400年を記念する公演にはまことにふさわしい歌だと言えましょう。

そのためか、2006年の時の「道頓堀行進曲」はお祭りっぽいうきうきした感じだったが、今回は心なしか荘重な雰囲気だった。

「400年おめでとうございます」で一区切りつけた後は、改めて第1部の主題歌。

ここで悠浦くんが良い喉を聞かせてくれるのが嬉しい。

客席降りもあり、盛り上がったところで幕。


やれやれ、やっと第1部が終わりました。

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