FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

太鼓歌劇「BLINDブラインド」-耳なし芳一より-

『ブラインド』は、OSKの親会社が近鉄だった時代に上演された作品の再演。
脚本演出は当時と同じ北林佐和子先生だが、今回は和太鼓グループ「打打打団天鼓」との共演により、太鼓歌劇と銘打たれているところが違う。
怪談『耳なし芳一』をアレンジしたストーリーも初演とは多少変えたところもあるらしい。

私は、近鉄時代にはまだOSKのファンではなかったので、その時代の生舞台は見ていないのだが、この作品は先輩ファンのご厚意によって映像を見る機会を以前に得ていた。
その限りでは、あまり好みのタイプの作品では無さそうな印象だった。
何度も書いているとおり、OSKでセリフの多い込み入ったストーリーの芝居は歓迎しない。
さらに北林作品に多くみられるダークで幻想的な世界、というのがそれほど好きではない。
(苦手というところまではいかない。「わーっ、楽しみ!」という感じではない、という程度)

また、和太鼓とのコラボレーションというのも、OSKとしては目新しい試みではあるものの、個人的には興味をひく要素にはなりにくい。
私は、何年か前に坂東玉三郎と鼓童の『アマテラス』を見たことがある。
とても心に残る公演ではあったが、和太鼓そのものには特別な思い入れはない。

前置きが長くなったが、不遜にもこんなふうにテンションぬるく『ブラインド』の公演に臨んだのであった。



舞台は、いきなり耳をとどろかす太鼓の音で始まった。
続く連打の音で、気が付いた。

怪談に太鼓はよく似合う!

文楽でも歌舞伎でも、物の怪や幽霊などスーパーナチュラルなものが登場するときはドロドロドロ・・・という太鼓の音がお約束だ。
これはなかなかいいかもしれない。

そしてフィナーレ。

太鼓に合わせて横笛の演奏。
ここは打打打団の見せ場なのか、と思って聞いていた。
でも、これに合わせて踊ってもいいんじゃない?
邦楽の旋律には、普通なら扇で日舞だろうけど、いっそばりばりに洋舞でもおもしろいのじゃないだろうか、などと考えていたら、芝居の扮装から早変わりして洋舞の衣装でダンスが始まった。

そこで本日2度目の発見。

OSKに太鼓は似合う!


力強いリズムとOSKのダンスは相性がいい。
そういえば、『スターダストレビュー』だったかに、太鼓で踊る景があって、あれもよかった。

そんなわけで、和太鼓グループとの共演は思いのほか楽しかった。
『ブラインド』という作品に関しては、映像で見た初演よりも気に入った。

事前の予想では、全編とおして絶え間なく太鼓の音が轟くといった雰囲気の『アマテラス』の記憶があって、あれに似たような感じかと思っていたのだが、それよりはずっと太鼓の出番は少なく、普通の音楽で歌い踊るところもたくさんあった。
もしかしたら、打打打団の和太鼓が目当てで見た人には物足りなかったのではないかと思うぐらいだが、OSKメインで見た者にはちょうどよかった。

特別出演のOG、洋あおいさんは、私がOSKのファンになるより前に退団されたので、映像でしか見たことがなく、今回はじめて生の演技を見ることができた。
さすがの貫録。
確かな技がひかる洋さんの剣舞のあとに、息子役の悠浦あやとくんが颯爽と登場するとその清冽な美しさに目を奪われた。
洋さんの重厚な演技との対比があればこその効果だったと思う。

キャリアによって築かれるもの。
若さの力。

相反する二つの兼ね合いについて考えさせられた。



一緒に見たG・Gの感想をいくつか

「このぐらいの人数(劇団員11名)が出る公演の中では、今までのよりかなりよかったんとちゃうか」
「太鼓と洋あおいさんの力を借りたおかげかもしれへんけど」
特に、印象的だったらしいのは洋さんの歌が他を圧倒する巧さだったこと。


コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。