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グランドファンタジー「ADDIO」

この公演は、大阪・ミラノ姉妹都市提携30周年記念という冠がついている。

それで、ベルディのオペラ『レニャーノの戦い』を題材に、ミラノを舞台としたミュージカルということになったわけだ。

オペラには詳しくない。
ベルディの名は知っているが、作品に関してはごく有名なタイトルとアリアをいくつか聞きかじったことがある程度。

史実としてのレニャーノの戦いも、オペラも、そんなのがあることもとんと知らなかった。

なじみのない時代設定だったが、芝居の主となるモチーフはとても単純。

戦争未亡人が再婚したら、戦死したと思っていた夫が生きてた!
前夫と今の夫との板挟みで苦悩する妻


ロンバルディア同盟とか、ローマ帝国のスパイとか、脱走した捕虜の逃避行とか、そういう周りのいろいろをすべて除けたら、こういう話。
単純だけど、よくあるシチュエーション。
どんな時代でも、どんな国でも起こること。
そしてこういう場合の当事者の悲劇は、普遍的。

そんなわけで、わかりやすい筋立てだったといえる。

一緒に観劇したG・Gこと実家の父は、81才。
よる年波で耳が悪いため、実は細かいセリフはほとんど聞き取れていなかったらしい。
それでも、一番中心になる筋はわかって、OSKとしてはしっかりした芝居になっていたとの感想だった。

劇中人物がセリフではなく、主に歌で心情を表現していたのもよかったと思う。

舞台劇で見られるように身振り大きく感情豊かにセリフを語ることは、日本人の普段の行動形態とかけ離れているがゆえに、とても不自然に見える。
よほど、演技の上手い人でないと、大げさでクサイ芝居という印象になりがちだ。

その点、歌なら自然に感情をこめられて、無理なく観客に伝わりやすいと思う。
もちろん、場面の緊張が高まったところでいきなり歌い出す、という実生活なら絶対不自然な状況を許容できたら、の話だが、私個人は不自然ならいっそ徹底的に不自然なほうが、許せる気がする。

どのみち、舞台劇はリアリズムを追及するものではない。

リアリズムといえば、レニャーノの戦いは12世紀のできごとなのだが、今回の舞台衣装は、もっと後の時代の服装のように思う。
12世紀といえば、ロビン・フッドが同じぐらいの時代で、イギリスと北イタリアなら、当時はイギリスのほうが多少文化的に遅れていたかもしれないが、まあ服装にそれほど違いは無かったんじゃないかと思うのだが、BBC製作のTVドラマで見たロビン・フッドの登場人物は貴族の服装でもずっとずっと地味、というか、飾り気がなかった。

だが、もちろん、室町時代も平安時代もすべて江戸時代の風俗で演じる歌舞伎や文楽の例もある。
元ネタのオペラだって、時代考証に合った衣装ではないのかもしれない。

舞台は見た目が大事だ。
特に、少女歌劇は。

観客から見てそれっぽい雰囲気ならそれでいい。
時代考証に忠実に、素朴な服装にするより、多少時代はズレていても見栄えのする衣装のほうが舞台も華やかだ。

今回の劇では、ヒロインの牧名ことりちゃんが着ていたハイウエストで袖がゆったりしたドレスが好きだった。

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