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さな子は泣きません

OSK日本歌劇団の南座公演「レビュー in KYOTO 4」は、7月16日に無事、千秋楽を迎えました。

公演の第1部は「みやこ浪漫~Ryoma(龍馬)~」

大河ドラマでおなじみ、幕末青春スター・坂本龍馬が主人公のおにぎやかミュージカル。
堅いお芝居ではなく、龍馬と言えばこれだよね、と多くの人がイメージする場面を切り取って並べた名場面集といった趣でした。
その中には、龍馬の人生を彩った女性たちとの関係も含まれます。

OSKの誇るベテラン娘役陣の演じる女性たちの登場場面はそれぞれに心に残るものでしたが、とりわけ千葉道場主の娘さな(朝香櫻子)に龍馬(桜花昇ぼる)が別れを告げる場面を印象深く感じました。

龍馬が去った後、ソロで歌った後、開いた扇をぱたりと落とし、龍馬の残した片袖を抱きしめて「さな子は泣きません!」と泣きそうな顔で言う櫻子ちゃんの演技も好きでしたが、ここで私は昔読んだマンガを思い出してそれが舞台と2重写しになったような気がしていました。

コミックスを持っていたけれど、何十年も前に手離してしまったので、このたびもう1度読みたいな、と思って検索してみたら、なんとタイムリーなことに新装版が今月発売になっていました。


花影-千葉佐那の愛-花影-千葉佐那の愛-
里中 満智子

講談社 2010-07-13
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漫画作品に加えて、ドラマで千葉佐那を演じた女優・貫地谷しほりさんのインタビューや、作者の書き下ろしイラストエッセイ、史料にもとづいた佐那の年表など、内容も盛りだくさんで読み応えがあります。
なんと、龍馬は乙女姉やんへの手紙に佐那のことも書き送っていたのですね。
おりょうだけでなく、気になる女の子は全て姉やんに報告していたのか、龍馬?
昔のコミックスは別の短編まんがとカップリングされていましたから、1冊まるごと千葉佐那で編集されている新刊のほうが、今の私のニーズには合っています。

マンガは千葉佐那(作中では、さな子)が主人公。
別冊少女フレンド 昭和50年(1975年)4~6月号に掲載された連作です。

第1章が、さな子と龍馬が出会い、片袖をかたみに別れるまで
第2章では、龍馬を慕い続けるさな子に、龍馬が結婚したという噂が・・・
第3章は、龍馬の死後もおもかげを胸に抱いて一人で生き続けるさな子

それぞれの章には花の名前がついていたなあ、と思いましたが、「桜の章」「椿の章」「白菊の章」でした。
花の名前としては、ありきたりなラインナップとはいうものの、桜が入っているのがOSKとご縁を感じます。

刊行の企画は大河ドラマの人気に便乗した形ですが、マンガ作品は35年前に描かれた原型のまま掲載されています。

私はこの作品で、千葉さな子という人物のことを知りました。
当時は、坂本龍馬についても、小学生のころにNHKの大河ドラマでやっていた「竜馬がゆく」でちらっと知っている程度でしたから、実は私の持っている龍馬のビジュアルイメージはこのマンガで描かれた姿だったりします。

物語はさな子の視点から語られるので、龍馬の生涯について細かいところはすっとばしてあります。
そのあたりで、歴史的情報の挿入が加減されているので、話が煩雑にならず、かえって龍馬の人となりが浮き彫りにされているように感じられます。

龍馬が千葉道場に現れて、さな子と親しくなっていくところで、南座のあの場面に至るまでに二人の間にはこんなやりとりがあったのかも?と、マンガの絵を桜花さんと櫻子ちゃんに置き換えて想像するのもOSKファンとしては楽しいところ。
この作品には、さな子を想いつつ影ながら支える橘という人物が登場するのですが、OSKでこの話を舞台にかけたとしたら、高世さんの役どころだな、と思ったり。

なお、ヒロインはあくまで千葉佐那なので、龍馬の妻になったおりょうは、いわゆる少女マンガのヒロインのライバルという役まわりになるため、南座でおりょうを演じた牧名ことりちゃんのファンの方には、ちょっと不満に感じられるかもしれません。
でも、作中のおりょうのセリフ「愛に証拠なんてないのよ」という一言は印象的。
あまり、いいイメージに描かれていないおりょうが、ここでやはり龍馬が愛した女性だけあって只者ではないことを感じさせます。

コメント

No title

佐那さん。これぞまさしく時代劇のヒロインというくらい可愛かったですねえ。私のお気に入りは、道場の場面。

このマンガ。連載当時、まだ中学生だったので読んでないみたいです。比較的、本は自由に買ってもらってたけど、マンガはダメだったので。別コミ派だったし。雑巾のエピソードが面白い。想像しちゃいました。

No title

私は雑誌掲載をほぼリアルタイムで読みました。
時期がアバウトなのは、借りた本だったから。
龍馬の恋人でおりょうさんは有名だから知っていたけど、さな子は作者が創った架空の人物かと思っていました。
新装本は巻末の佐那年表が興味深い。
史料を示しながら実在した佐那の人物像を伝えています。

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