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「縁あって乙女文楽 吉田光華の世界」その1

5月9日 太閤園 ダイヤモンドホールにて、「第十二回 縁あって乙女文楽 吉田光華の世界」を観てきました。

公演の内容については、「ちどりん日記」「君こそ薔薇よ薔薇の花」で要領よくレポートされていますので、そちらをご覧ください、とお願いすることにして、私は主に自分の感想だけ書くことにします。

なお、乙女文楽と吉田光華さんについて、一つ前のエントリにも書いています。




太閤園には初めて行きましたが、なかなかゴージャスなところでした。
ダイヤモンドホールは、たぶん宴会場としても使われるのでしょう、一応舞台はあるものの、平面のフロアに椅子が並べられています。後ろの席だと見づらかったかもしれません。
幸い、比較的見やすい位置で見ることができました。

座席に置かれたプログラムをチェック。
OSKから出演する真麻くんと恋羽さんが、どこに出るのかを確認します。
お人形との共演の他に、独立してダンスを披露する「レビューショウ」のコーナーもあるというのが嬉しい。

さて、まず最初は、和楽器の合奏に合わせて、吉田光華さんの人形が所作をする。
手紙を書いたり、鏡を覗いて髪に手をやったり、という仕草が、踊りのようになめらかな動き。
邦楽の音なんだけど、メロディは洋楽のようで、こういうの好きだなあ。
この音楽をOSKでも使ってデュエットダンスをしてほしいと思いました。
先日の松竹座でやった、パステルカラーのヒラヒラ衣装で、しっとりデュエット・・・と思ったけど、音は和楽器だから、日本舞踊で連れ舞のほうがいいかもしれない。
洋楽で日舞というのは、OSKではおなじみですが、そこで洋楽だけど演奏は和楽器というのも目新しくておもしろいのじゃないかと思いました。

和楽器の音は好きだけど、ばりばりの邦楽演奏はちょっと苦手だから、こういうメロディだけは洋楽風というアレンジだと嬉しい、と思っていたら、次のプログラムは、ばりばりの邦楽でした。

ところが、これが良かったの。

OSKの人が出演するイベントを追いかけていると、しばしば思いがけず未知のジャンルを経験することになります。
この日のイベントもそうでした。

尺八の独奏。

考えただけでも、地味。
お琴や三味線に比べても、尺八は音からして枯れた感じ。
しかもタイトルは「寒月」。
どっからみても華やかになりそうにない。

正直、うわー、退屈しそうー、と思ってしまったのですが。

名人の演奏を生で聞く、というのはすごいものですね。
演奏者の星田一山さんは、都山流尺八楽会大師範でいらして、数々のタイトルや肩書きをお持ちだそうです。
考えてみれば、尺八の独奏曲をちゃんと聴くのも、初めての経験です。
曲想は起伏に富み、尺八の音色ってこんなに変化に富んでいたのかと思うほど多彩。
思わず引き込まれてしまいました。

プログラムの説明によれば、「冬の夜に輝く月の心」を奏でるとありましたが、私の心に浮かんだのは、京都のお寺の庭の情景。
木が茂っていて、風情のある大きな石がそこらへんに配置されていて、縁側に座ってそういうのを眺めながら、しんと静まった中で、お薄なんかいただいている気分。


ゆったりとしたところで、お待ちかね、OSKの「レビューショウ」です。

今日は文楽人形との共演だから、和服の衣装しか見られないだろうなあと思っていたのに、思いがけずタキシードとドレスの洋装も見られて嬉しい。
1曲目は歌もありましたが、2曲目はタップダンス、3曲目はタンゴと、ダンスが主体の演目でした。

出演の真麻里都さんと恋羽みうさんは、OSKの若手劇団員のトップをきっていると言える位置にいる二人です。
真麻さんは研修所の82期卒業生、恋羽さんは83期卒業生、ともにそれぞれの期で首席でした。
実は今まで私は、この二人、ちょっと優等生すぎておもしろくないなあと思っていました。
実力はあるけど、そつが無さ過ぎ。
なんでもできるだけに、際立った個性に欠ける。
そういう印象だったのですが、今回、考えを改めました。
いやー、さすが優等生はやっぱり優秀なのよ。

なにより、二人のダンスには全然危なっかしいところがない。
OSKって初めて見るわ、という光華さんファンの方々にも、自信を持って「これがOSKのダンスです」と言える。(できれば、これでまだ若手なんですよ。トップにもっとすごい人たちもいるんです、と付け加えたい)

真麻くんのタップは何度か見ているけど、今回ほどたっぷりと見たのははじめて。
時間も長かったし、素人なのでよくわからないけど、かなり高度なテクニックも盛り込まれていたように思います。

かたや、恋羽さん。
タップが終って、真麻くんが一旦ひっこんだ後、タンゴの音楽が始まって恋羽さんが一人で踊るのですが、実に華やか。
本格的な劇場ではないとは言え、舞台はそこそこの広さがあります。
そこで一人で踊って、広さを感じさせない。
髪をオールバックにした真麻くんが加わって、二人でタンゴ。
振り付けは松竹座のときとほぼ同じだけど、あの時はいろんなカップルにあちこち目移りしていたので、この二人はあまり印象に残っていませんでした。それぞれ別の人と組んでいたような気もするし。
でも、改めて二人だけ取り出してみると、いいじゃありませんか。
迫力っていうのじゃない。
やっぱり、この二人は優等生風。
でも、きっちりした感じが気持ちいい。
そして、姿が美しい。
歌劇のカップルそのもの。

大きな劇場で大勢が出演する公演は、華やかで楽しいものですが、どうしても真ん中のトップスターさんばかりに目がいきがちです。
こういう少人数で若手が出演する機会があると、大きい公演では見逃していたものが見えてきます。
かつて世界館で定期公演があった時には、若手の活躍に注目できるチャンスでしたが、このごろは今回のようなイベント出演が穴場といいますか、新たな才能を発見する機会といえましょう。

長くなったので、次に続きます。

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