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OSKの公演にのぞむもの

はじめにお断りしておきますが、これは「劇団としての経営上、このようにするのが望ましいのではないか」という提案ではなく、あくまで「私はこういうのが好き」という個人的な希望です。
もしかしたら、少数派なのかもしれないし、真っ向から反対の人がいるかもしれないけど、こういう意見もあるってことで。



今までにもちょいちょい書いていますが、私はお芝居が苦手です。

お芝居が嫌いというわけではありません。
正確にいうと、OSKのお芝居が苦手。

私が思うに、OSKの何が楽しいって、胸のすくような踊りの饗宴!なんです。

今回のミュージカル「桜彦 翔るエピソード2」
上演時間1時間あまりでは、たしかにストーリーの掘り下げが不十分でした。
登場人物の人間像を、もっと時間をかけて丁寧に描けば、ドラマとしてより完成されたものになったでしょう。

でも、ストーリーもドラマも人間像も要らないんです。

だって、お芝居が長くなったら、その分ショーの時間が減ってしまうから。

ミュージカルが2時間になったら、その後につくショーも2時間やってくれると言うんなら、許します(何様だよ?)。
でも、江戸時代の通し狂言じゃあるまいし、そんなの観る人が疲れてしまうでしょう。
いや、その前に「JUMPING TOMORROW!」並みのショーを2時間もやったら、演じる人が死んじゃうかもしれません。

だから、その場合は、宝塚歌劇で1本ものの大作ミュージカルを上演するときのように、2幕目の最後におまけのようにフィナーレのショーが付くという形式になるのでしょうね。
私はかねがね、それで物足りない思いを抱いていました。
大作ものは、原作が著名な作品だったり、海外の有名ミュージカルを移入したものだったりするので、演目に心ひかれて観たくなるのですが、最後のショーのあっけなさでちょっとがっかりしてしまう。

そう、私は宝塚歌劇でも、お芝居よりも歌ったり踊ったりのおにぎやかなショーが見たいのです。

私がOSKを知って感激したことの一つに、公演におけるショーの比重の高さということがあります。

最初に見た「春のおどり」こそ、お芝居とショーの2本立てでしたが、半年後の「秋のおどり」は1部も2部もレビューショー。特に1部は宝塚ではなかなか見られなくなった日舞ショー。
しかも内容たるや、盛りだくさんでサービス精神にあふれていて、その上、劇団員の技術もパッションもじゅうぶんで、ショーとしてクオリティの高いものだと感心しました。

こう書くとファンのひいきの引き倒しのように思われるでしょうが、むしろこんな手離しの高評価はOSKを知った直後のほうが素直にできたように思います。
ずっと観ていると、慣れてしまって、例えば「OSKの劇団員さんなら、これぐらいのことできて当たり前」とか思ってしまうんですよね。
それで、つい要求が厳しくなってしまいます。
ときどき、初めて松竹座で「春のおどり」を観た4年前の感激を思い返すようにしています。
あの時から、劇団員さんの何人かは入れ替わったけれど、決して劇団全体としてのクオリティは落ちていない。
私のほうが、スレてしまっただけなんです。

ショーのよさは、各シーンがバラエティに富んでいるところ。
私はいろんな場面が見たいのです。
お芝居でも、いろんな場面があると言えばあるのですが、作品の世界観は最初から最後まで一つですよね。
桜彦の場合、国籍不明の架空世界の話なので、花魁が出てきたりして、洋舞の中に和のテイストみたいなごちゃまぜ感はありましたけど、まあ、ニューヨークの街角からタンゴへとガラリと変わるというようなことはありません。

それと、お芝居って、主要なキャストはずーっと同じ役なんです。
って、それ当たり前ですけど。

桜花さんは最初から最後まで桜彦。
うじうじしていて、優柔不断で、キラキラしてるけどぞろっとした動きにくそうな衣装の桜彦。
いかに、茶髪のポニーテールがカッコよかろうと、1時間ずーっとそれでは飽きてしまいます。

ショーだったら、黒燕尾服のダンディな紳士やら、ひらひらと優美なミントグリーンの王子様風やら、キンキラ飾りの闘牛士風やら、派手な赤シャツ・ラテンの伊達男やら、いろんな桜花さんが見られます。

ましてや、高世さんはあの赤い髪。
お好きな方もいるかもしれませんが、私はあの髪は変だという気がしてなりません。
たまには、ああいうのもいいでしょう。でも、他の髪型でお口直しできなかったら、困る、と思うのです。
ラバーナの衣装は悪くありませんが、かちっとしたスーツだって見せてもらわなきゃ、家には帰れません。

そして、桐生さん。
悪魔メイクの黄泉の王だけしか見られなかったら、ヤダ!と思うわけです。
ラテンのときの横ハネスタイルとか、タンゴのときのぴったりオールバックとか、スパニッシュのふんわり横分けハチマキ付き(これが一番好き)とか、そういうのがいろいろ見られるのはショーならでは。

娘役さんは、もうこれはヒラヒラドレスの裾がひるがえるのを観るのは、私の生きがいみたいなもんですから。
悲しいかな、OSKの衣装は予算の関係で色や材質が安っぽいことがままあるのですが、それでもショーともなれば、場面に応じて、いろいろなタイプのドレスが繰り出されます。
しかるに、「桜彦~」でドレスと言えるものを着ていたのは、ゼノビアだけ(?)
アリアンローザの巨大スカートをカウントに入れても二人です。

朝香櫻子ちゃんのヴィヴィは可愛かったけれど、当然ながら、劇中では終始一貫、活発で可愛くて一生懸命な少女のキャラを演じていました。
ショーだったら、違います。
可愛いだけの娘役じゃありません。
時に大人っぽく、時に男前で、優雅でもあり、場面ごとに万華鏡のように変化する顔を持っています。

お芝居だって、いつも同じ役を演じるわけではないので、複数の公演を見れば、その人のいろんな顔を見ることは可能ですが、それを常にいっぺんで見たい!というのが希望なのです。
ある意味、ぜいたくなわがままですね。


そういうわけで、私としては、OSKの公演では1部2部ともレビューショー希望です。
もちろん、1部で日舞、2部で洋舞。
ちょっとしたドラマ仕立てのストーリーのあるダンス、というのはあってもいいと思います。
気軽な小芝居が間にはさまるのも好きです。

がっつりお芝居、というのは、歓迎しません。
ミュージカルが主体で、ショーをつけるなら、先日の「YUKIMURA」の第2部ぐらいには最低でもやってほしいものです。

その代わり、ストーリーの辻褄とか人物の掘り下げとかが出来なくてもいいとしましょう。(あくまで私の個人的な希望ですよ)
足りないところは、自前の妄想で補いますから。

歌舞伎で狂言のいいところだけ抜き出して上演するように、舞台にかけるのはいい場面優先でお願いします。

この人物がこんなことをする必然性がない、という場合でも、「このほうがカッコいいから」という理由でOKです。
今回の「桜彦~」では、ゼノビアの姿を変える必然性がいまひとつ不明なのですが(だって変装にしては速攻で見つかってるし。ラバーナも桜彦もすぐにゼノビアってわかったみたいだし)、黒っぽい衣装のゼノビアが可愛いから、という理由で私は納得します。
(余談ですけど、黒ゼノビアはあの髪型が可愛いと思うんですよね。黒い前髪まっすぐにおろして、頭の横に三つ編みぐるぐるのお団子つくって、残りの髪をストレートに長く垂らしているの)


今回の「春のおどり」第1部「桜彦 翔るエピソード2」は、ミュージカルとして限られた条件の中では最高のできではなかったかと思います。
たぶん、作品としては、もう少し時間があれば、ストーリーの綻びを継ぎ合わせることができたでしょう。
しかし、あえて私はこのままでいいと思います。
あれ以上の時間は要りません。

お芝居もたまにはいいものです。
それがショーの時間を削らない限りは。

コメント

No title

え~~!お芝居好き~。だって、魂がゆすぶられる気がするんですもの。それは、そこに、「気」があるから(「気」。なるほどねえ。私が好きなのは、それ)。そのためには、のめりこめるだけのシチュエーションは必要かなと思います。全部、説明してもらわなくてもいいし、細かいとこのつじつまは合わなくてもいい。持ち前の妄想力なら、任せといてください!妄想の余地があるからこそ、楽しい。

でも、そういえば、この頃、着流しで、昭和初期歌謡みたいなの見てないなあ。そろそろ見たいですねえ。

いろんなのが見れるのがいいな。がっつりお芝居も、日舞ショーも、コミカルで楽しいのも。歌もダンスもお芝居も。いろんなことをやってみられる自由さ。新しいことに挑戦して(しかも楽しそう)、ぐいぐい大きくなるのをみれるところ。それも、OSKの好きなところ(失敗は許されないけど・・・)。

半分こでは、いかがでしょう?

>よっちゃん

OSKなら、とにかく見に行く、応援するということで一致していても、人によってどこに重点を置くかというところが違っているのでしょうねえ。
どんな公演でも、よかったと言う人もいれば、今回は好みに合わなかったという人もいますものね。

好みというのは感性の問題なので、理詰めで説明してもらって納得するものではないですしね。(でも、「すご~くいい」と断言する人が多いとつられて、そんな気がしてくるときはある←付和雷同)

みんなの要求にかなうものを提供していかなければならないので、劇団側はたいへんだろうと思います。

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